2009年09月14日
浜矩子さんの『グローバル恐慌』
ひたすら欲望に駆られて疾走し始めた。
やがて疾走は暴走に転化し、
その果てに恐慌がやって来た。」
エコノミストの浜矩子さんは、
リーマン・ブラザーズ破たんに端を発した
「世界金融危機」をこのように表現しました。
さらに、この世界金融危機の
‘危機’も
「生易し過ぎる」と
「グローバル恐慌」という言葉で表現しました。
そうです。この本のタイトルです。
本を手に取ったのは今年2月でした。
読む前の正直な考えはこうでした。
「リーマンが破たんして
世界経済が大変なことになったのはわかる。
でもサブプライムとか言われても、実際に
何がどうなってこうなったのかわからない!」
読み終わった後の気持ちはこうです。
「あぁそういうことだったのか!」
どこがスッキリしたかというと…
まず「サブプライム問題」は「サブプライム・ローン証券化問題」だということ。
つまりサブプライム融資がいけないからこうなった、とかいう単純な話ではないそうです。
アメリカで起きた問題でしょ、で通じなくなったのは
浜矩子さんの言葉を借りれば
「ことの本質は、サブプライム融資そのものにはない。
本質的な問題は、サブプライム融資に内在するリスクが
証券化という手法によって世界中にばら撒かれていったことにある」から。
そして、その根本にある問題は、金融が実体経済から分かれてしまったこと。
つまり「モノとカネが決別」したことにあるといいます。
本を読み終えて我ながらビックリしたのは
読後のある種の爽快感でした。
こんなに難しい分野のことなのに、
わたしにもカラクリが見えた気がしました。
NHKのBSディベートを見ていても思うのですが
浜矩子さんはいつも
スパッと単純明快にお話しになります。
でも切り捨てる言い方ではなくて、
分かりやすい(たまにユーモアにも見える)例えをお使いになります。
話は少しそれますが…
(主にテレビの話ですが)
世の中、コメンテーターという肩書きに安住している著名人が多いと思います。
そういう人に感情的な、もしくは場当たり的なコメントをさせるから、
マスコミには品がないと思われるのだと思います。
政治にしたってそう。
どこの国でも国民の期待は最初は高いけれど、
あっという間に「ほらだめじゃないか」に変わる。
わたしは思います。
「だめだ」は誰にでも言える。
コメンテーターの仕事は口先だけで批判することじゃないと。
その人の意見を責任を持って言うことだと思います。
だから「良識」を求める人がこの本を買うのかなと思いました。
建設的な意見を語ることはあまりないように思いますが
世の中の出来事を浜矩子さんがどう捉えているのか…
新聞やテレビで意見を聞くのがいつも楽しみです。
『グローバル恐慌
―― 金融暴走時代の果てに ――』
浜 矩子 著
岩波新書 定価 735円(本体 700円 + 税5%)
Posted by アドベリー勝手に応援団〜♪ at
19:46
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2009年09月14日
いとしのコロッケ♪

このコロッケは
どちらのお店のコロッケでしょう?
ヒントは…
このマークです!

応援団のなかでは
しがのおいしいコロッケの両雄…と
勝手に呼ばせていただいています。
(もうひとつは長浜の鳥宗亭さん)
ナンバーワンは選べないんです。どちらもおいしくて(^^)
さあ、どこでしょう?
バレバレだったりして!(笑) 続きを読む
Posted by アドベリー勝手に応援団〜♪ at
00:55
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