これ、カンナです。
カンナは木を削る道具。木肌を滑らかにすることで手触りを良くするだけでなく、精密な組立を可能にするなど重要な仕事をしてくれます。先日、匠に出会いました。大企業を退職して音楽漬けの毎日を送る中、あるきっかけでヴァイオリン製作に夢中になったんですって。教えて貰える職人がたまたまイタリアにいるからって、何とイタリア修業に行ったそうです。
帰ってからの発想転換に乾杯!なぜかって言えば、日本人が弾きやすいヴァイオリン造りに励んだんですって。違うんですね微妙な感覚が。どうしても掌の分厚さや指の太さそれに人間のDNAから来る持久力。我々素人にはわからない繊細な感性は道具を使い熟(こな)す芸術家にしか理解出来ないものがきっとあるはず。その感性があるかなしかが芸術を創りあげることの成否に繋がるんですよね、きっと。
そんな道具(ヴァイオリン)を自分の感覚を頼りに造りあげようと言うのです。並大抵じゃ無理です。ここにこだわりの職人が誕生するのです。その方から頂いたお手製のカンナ2丁。このカンナでヴァイオリン製造に日夜励んでいらっしゃいます。
見習いたいですね探究心、執着心、ものづくりの原点。
私には良い刺激になりました。
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